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ピアノ上達のカギは脱力? ピアノ上達に欠かせない脱力を骨盤底筋トレーニングで! | 東京音楽大学・長井芽乃先生授業

2015年01月22日

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骨盤底筋トレーニングが授業で活用されています

ピアノ上達のコツとして、脱力するということがキーワードになっています。
しかし、どのように脱力したらいいのか、その方法ははっきりと言われていないことが多いです。
今回は、東京音大の授業にお邪魔し、ピアノ上達のために必要なカラダの使い方を聞いてきました。

池袋駅から徒歩10分ほどのところに東京音楽大学はあります。

今回は、長井芽野先生の「身体表現と音楽」を拝見させていただきました。
この授業は、カラダの不具合により起こる演奏上の苦痛などを、動きのワークなどを通して修正し、
リズム・メロディ・ハーモニー・音色の変化や身体表現を効率よく能力を発揮できるようにすることが目的です。

授業では、「ボディマッピング」という手法や骨盤底筋エクササイズを行いながら、カラダの意識を高めていきます。

具体的にはどんなことを意識するかというと・・・

「ひめトレを横向きに置き、その上に座って座骨を2つ感じてみましょう」
座骨とは、イスに座った際に座面に当たる2つの骨。
骨盤が正しくイスに乗っていないと感じることができません。

「手を動かしたときに鎖骨、肩甲骨は動いていますか?」
実は、手を動かした際に鎖骨や肩甲骨が動くのが本来の人間のカラダです。
こうすることで、余計な力が指先や手首にかかることがありません。
実際にピアノを弾くときの手の動きを取り入れながら、どうやって力を入れるかをトレーニングしていました。

「骨盤底筋や内ももを意識しましょう」
ピアノは腕だけを使うのではなく、骨盤を含めた下半身も使います。
上半身を安定させるための支えや、ペダルの操作などです。
こちらも、演奏中の姿勢で片足を動かしたり、ひめトレを挟んだりと、ピアノを弾く時の動作を再現していました。

その後実際にピアノを演奏し、音がどう変化したかなどのフィードバックを受けます。

ピアノ上達のためには「脱力」が必要と言われています。
「力を抜いて!」「もっと脱力して!」と言われることが多いです。
ところがどうやって力を抜けばいいのか、具体的な方法はあまり知られていません。

この授業では、感覚で伝えられることの多い部分を、実際の動作に分解し、ひとつひとつカラダを動かしながら学ぶことができるのです。

授業を受けている学生さんの感想として、

「今までは力が入りすぎてしまい、腱鞘炎にもなりやすかったが、この授業を受けてインナーマッスルを意識するようになり、腱鞘炎もなくなった」
「柔らかい音色を弾くときは内側の筋肉を使う等、自分が求める音に効率的に近付けることができるヒントをたくさんもらえた」
「カラダの構造を知るだけで、音色の変化や弾きやすさを実感できた」

という声が聞かれました。
日常的に家庭でひめトレを活用してくださっている学生さんもいらっしゃいました。

また、授業の最後には試験や発表会直前のコンディションの整え方、カラダのケアなど、学生の皆様の質問にひとつひとつ先生が答えていらっしゃいました。

音楽とカラダは一見離れているようですが、身体表現と密接に関係しているという事が良く分かりました。
未来のエキスパートの皆さん、ありがとうございました!

池袋駅から10分くらいのところにあります

池袋駅から10分くらいのところにあります

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ひめトレを内ももにはさんで、意識をおきます

前後の比較を行います

前後の比較を行います

呼吸はもちろん筋肉の連動などの意識にも活用されています

呼吸はもちろん筋肉の連動などの意識にも活用されています

インタビューも行ってきました

インタビューも行ってきました

皆さん、初めてひめトレを使った時はびっくりしたそうです

皆さん、初めてひめトレを使った時はびっくりしたそうです

ピアノを弾くのが楽しくなった方も

ピアノを弾くのが楽しくなった方も

エクササイズによってはひめトレを2本使います

ピアノとひめトレの素敵な関係がありました

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