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体幹トレーニングと野球。SFジャイアンツブルペンキャッチャーにインタビュー

2014年06月11日

ついにAT&Tパークにきました!

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じゃーん!

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3階席まで満員です!

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巨大なコーラとグラブは名物ですね!

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こんにちはコアコンディショニングリサーチディレクター石塚です。
先日、サンフランシスコジャイアンツ植松泰良さんにお会いしたときに、インタビューを
行っていました。
今日はその模様をお伝えします。

植松泰良さんは、NATA-ATCを取得しているアスレティックトレーナーでもあります。
2007年にSFジャイアンツ傘下AAAブルペンキャッチャーとして契約し、08年にメジャーに昇格、
SFジャイアンツのブルペンキャッチャーとして今年7年目。
10年、12年ワールドシリーズ優勝。11年のオールスター戦ブルペンキャッチャーも務められました。
知る人ぞ知る、もう一人のメジャーリーガーです。

SFジャイアンツでもう7年もブルペンキャッチャーとして活躍しています

SFジャイアンツでもう7年もブルペンキャッチャーとして活躍しています

背番号99が彼の勇姿

背番号99が彼の勇姿

Q. 植松泰良さん現在、サンフランシスコジャイアンツでブルペンキャッチャーをやられていますが、
ブルペンキャッチャーの役割と具体的な仕事内容についておしえてください。
A. 先発投手の登板の間の調整投球練習の相手や、試合中のブルペンが仕事の場です。
バッティングピッチャーを務めることもあります。

Q. ご自身の身体づくりや体調管理において最も大切にしていることは何でしょうか。
A. 将来アスレチックトレーナー、コンディショニングコーチとして働く夢があるので、
実際に選手達と同じ様なトレーニングメニューをこなし、
自分で選手がどう感じるかを考えながら自分自身のトレーニングをしています。
ケガ防止を含めたトレーニングを中心にしています。
ユニフォームを着て毎日4万人のお客さんの前に立つので、
見られて恥ずかしくない体作りも考えてやっていますが、
ケガの防止を考えると難しいところも沢山あります。
とにかく将来世界で活躍する子供達を育てたいと思うので、
それを考えて自分自身のトレーニングをしているつもりです。

Q. 選手との付き合いも長いと思いますが、大事にされていることはありますか。
A. とにかく選手達に気持ちよくプレーしてもらう事を考えて接しています。
彼らの今置かれている状況を常に頭に入れて物事を言う様にしています。
アドバイスを求められることもありますが、コーチやトレーナーの目に見えない、
自分が見える角度からでしか助言出来ないアドバイスだけをする様にしています。
自分の仕事の範囲を超えて他の分野に入ることだけはしないことを気をつけています。

Q. 一流と言われる選手とそう出ない選手の大きな違いはありますか。
A. 安定したパフォーマンスをシーズンを通して継続出来る選手が一流の選手だと思います。
これには技術も精神的な面も含まれています。マイナーリーグの選手も沢山見てきましたが、
技術的には大きな違いは無いと思います。メジャーに上がって来て凄い活躍を一定の期間だけして、
その後調子を落とし、自信を落とし、そのまま落ちていってしまう選手は沢山います。
それでもそこから這い上がって、自信をなくした時も
また自信を取り戻して帰ってこられるのも一流選手の証拠だと思います。

Q. 植松泰良さんはコアをどのようにとらえていますか。また野球選手にはコアはどのような関連をもちますか。
A. 野球をするにあたって、より上の技術を求めたり、体をより効率よく使ってプレーするには
コアの安定無しにはあり得ないと思っています。体の中心を安定させる事によって怪我の防止になり、
その土台があるから腕や足により効率良く力を連動させられると思います。
コアを鍛えるトレーニングだけをしていては技術、パワーアップには繋がらないと思いますが、
コアトレーニング無しに最高のレベルでプレーする事は無いと思います。

Q. 植松泰良さんは日本の子供たちやスポーツ選手に向けて伝いえたいメッセージをお願いします。
A. プロ、実業団のレベルでやっている選手達に自分が言える事は無いと思います。
しかし子供達にはとにかくスポーツを楽しくやって欲しいです。
スポーツというのは楽しむためにあると思うので、やらされているスポーツではなく、
自分がやりたいと思える環境を作って一生懸命取り組んで欲しいと思います。
日本の学生のスポーツ界にも一日も早くしっかりとした知識をもった
アスレチックトレーナーやコンディショニングコーチを含めた
ヘルスケアのプロが常にチームについて欲しいと願っています。

Q. 日本人で初めてのメジャーリーグ3回目のチャンピオンリング獲得を目指してがんばってください。今後も応援してまいります。
A. ありがとうございます。

 

試合後のハイタッチにも参加。ホームゲームなので最後までプロテクターをつけたままです

試合後のハイタッチにも参加。ホームゲームなので最後までプロテクターをつけたままです

一緒に観戦に来てくれた北川太一ATC ジャイアンツでも1年間インターンATとしての経験もあります。 北川ATCは現在San Francisco University で女子サッカーを担当。アメリカでアスレティックトレーナーとして選手の可能性を引き出す仕事が大好きで、アメリカの大学を中心にこの夏からの仕事を探しています。

一緒に観戦に来てくれた北川太一ATC ジャイアンツでも1年間インターンATとしての経験もあります。
北川ATCは現在San Francisco University で女子サッカーを担当。アメリカでアスレティックトレーナーとして選手の可能性を引き出す仕事が大好きで、アメリカの大学を中心にこの夏からの仕事を探しています。

石塚利光(NATA-ATC/JCCA-MT/JATI-AATI)

コアコンディショニングリサーチディレクター 石塚利光(NATA-ATC/JCCA-MT/JATI-AATI)

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