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体幹トレーニングの原点。赤ちゃんの動きは上質な体幹トレーニング

2014年08月06日

発育発達写真

コアコンディショニングとは
お母さんのお腹の中で生命が誕生してから、立って歩くまでの成長過程に基づいてエクササイズが考えられています。
誰もが赤ちゃんのときに経験しているであろう動きを再度実施し、学習することで、
あらゆる身体活動の基盤となる姿勢、そして、全身が協調した効率的な動作の獲得を目指しています。

それは、岩崎由純氏と日暮清氏という日本のアスレティックトレーナーのパイオニアによって始まったメソッドでした。

赤ちゃんは泣いたり、手脚をバタバタと動かしたり、動くものを目で追ったりしながら、コアの機能を獲得していきます。やがて、寝返りがうてるようになり、腹這いで身体をそらせるような動きを繰り返して背筋を発達させ、ほふく前進の動きからハイハイの運動へと以降し、膝立ちから立ち上がり、はじめての一歩を踏み出していきます。

アメリカでも、ケガからの復帰や予防、パフォーマンスの向上を目的に、この発育発達の流れにそってエクササイズを行うことのコンセプトが広がり始めています。

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私達の身体を構成する筋肉、骨、関節、心肺系の構造は機能を制御しますし、脳や神経系の働きによってコントロールされる機能はその構造に影響を与えます。
身体のことを勉強しているコアコントレーナーやアスレティックトレーナーには、構造をきっちりと見ることができます。しかし、機能は構造を見ただけではわかりません。
いわば、構造(Structure)とはパソコンのハードウエアのようなもので、機能(Function)はソフトウエアのようなものです。

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我々、人間はこのハードウエアとソフトウエアを産まれてからの1年の間に劇的に発達させます。その発達は4歳程度まで急激に進んでいきます。

身体の不調は構造だけの問題ではなく、実ははっきりと見えにくい機能の方に問題があることが多いのです。

そこで、赤ちゃんのマネをしてみることで、適切な機能が獲得されているのか発見することもできますし、その機能を再学習することができます。おそらく、誰でも、赤ちゃんの時にできていたはずですからね!

私も自分の娘の動きをマネながら、学んでいます。

ぜひ赤ちゃんの動きを観察して、マネて、同じように動けるか試してみてください。

石塚利光(NATA-ATC/JCCA-MT/JATI-AATI)

コアコンディショニングリサーチディレクター 石塚利光(NATA-ATC/JCCA-MT/JATI-AATI)

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