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バレエを通して人間性を磨く|バレエダンサー・振付家上杉真由さん取材

2017年06月05日

現役アスリートを訪ねて、これまでの活躍の裏に隠されたエピソードをお伝えしていきます。

今回お話をお伺いしたのは、バレエダンサー・振付家の上杉真由さん。

バレエスタジオの主宰者であり、指導者だけではなく、ダンサー・振付家として3役で活躍する上杉さん。バレエへの思いと、コアコンとの出会いについてお話しいただきました。

※動画にて詳細のインタビューを見ることができます。

-上杉さんが3歳のとき、近所に新しくできたバレエ教室へ通うことになったところからキャリアがスタートしました。

「母が一人娘の私にオペラ歌手かフィギュアスケートの選手にさせたかったようで、近所にできたバレエスタジオにその母の勧めで通うようになりました。ところがそのスタジオの先生がなかなか厳しく、よくレッスン中に泣いていました。いまでも覚えていますが、泣いているとレオタード姿のまま外に放り出されましたね。

先生は厳しかったですがそこに愛情も感じ、バレエを嫌いにはなりませんでした。4歳には自分はバレリーナになると決めていたので、むしろバレエをやることが楽しかったのでしょうね。」

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-3歳からバレエを初めて、長い間継続できる楽しさの原動力は何ですか?

「私自身、負けず嫌いなところがあるのもひとつだと思いますが、やっぱり綺麗な衣装を着て、お化粧をしてたった舞台でたくさんのお客さんから拍手をいただける快感があるからでしょうね。私はその快感を3歳で覚えてしまったので、年に1.2回ある発表会で自分の好きなバレエをするためにずっと練習するのが楽しかったです。

それでもだんだんと、発表会だけではなくコンクールに出てみたい、競ってみたいと思うようになり中学二年生のときにスタジオを移籍して発表会の他に夏のコンクールで演技をするのも目標になりました。

でも振り返ってみると、移籍前のスタジオで基礎をみっちり教わることができ、主役を多くやらせてもらい自信をつけさせてもらえたことが大きかったと思います。」

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-コアコンディショニングとの出会いは競技へどう影響しましたか?

「7年前から、トレーナーの伸二さん(旦那さんでもある川野伸二トレーナー)に週に一時間のトレーニングを受けるようになりました。体幹部の機能を高めることで、体にも変化が出ました。トレーニングを受けるようになって以来、怪我が一切なくなりました。それまでは膝や足首が痛いと鍼灸院や整骨院に通っていました。

何より、バレエの動きに照らし合わせて、体のことケアのことを的確に親身に教えてくれるのがありがたいです。」

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-現在はスタジオでバレエを教える指導者としての顔も持つ上杉さん、今後のスタジオ指導のビジョンについてもお聞きしました。

「バレエを続けるために支え続けてくれた母、『スタジオ中を自分達の入賞した賞状でいっぱいにしよう』と同じ目標を立て、共に励ましあいながら高め合った仲間など、私には、いつも応援してくれる人がいました。

だから私のスタジオでは、単にバレエを学べる教室としてだけではなく、そこで出会う仲間たちと、ダメなときには励まし合い、良いときはみんなで一緒に喜べるような場所を目指していきます。何かを大切に思う気持ちや人に対して気遣いが出来る、心が綺麗な人間性をバレエや振り付けを通して伝えていきたいと思います。」

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-最後に子どもたちへメッセージをお願いします。

「私はバレエを通して多くの挫折を経験しました。でも、その経験は自身をたくましく成長させてくれたと思っています。だからこそ、子どもたちには、どんなことがあっても大丈夫だよ!と伝えたいですね。自信を失くさず諦めずに頑張る気持ちを持ってもらいたいですね。」

 

上杉さんのバレエに対する”愛”が随所に感じられました。この思いをスタジオに通う子たちへ伝播し、数多くの素敵なダンサーさんが輩出される様子が目に浮かびました。

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