HOME > イベントレポート > 体幹トレーニングで富士山登頂!登山のための体幹トレーニングとは
体幹トレーニングで富士山登頂!登山のための体幹トレーニングとは
2014年07月23日
7月初旬、富士山山開き最初の週末に、「ドリーム富士登山2014」が行われました。
これは、富士山頂でストレッチポールに乗って姿勢を整え、夢を叫ぶという趣旨のイベントで、今年で5回目となりました。
過去には山小屋にストレッチポールを提供するなど、富士山関係者へのコアコン普及に貢献しています。
今回は、参加者、スタッフ総勢59名が参加。最高齢は68歳。タイから、ネパールからと国籍も多様です。
全部で6グループに分かれ、リーダーには日本コアコンディショニング協会のトレーナーがあたり、さらに治療やテーピングをするチームも参加する万全の体制です。
ウォーミングアップは入念に
コアや足(お尻や太もも)の筋肉をしっかり使えるように
チームごとにウォーミングアップを行った後、13:30に五合目を出発。
雨の予報でしたが、幸いにも弱い霧雨の中での登山。
皆さんまだまだ元気です。
ひめトレも欠かせません。
ストレッチポールも担いで登ります。
このあと、予定通り八合目の山小屋に到着し、食事と体のケア、睡眠をとります。
翌日の登頂に備え、体の疲労を抜き、不安のある関節にテーピングをします。
もちろん、ストレッチポールは大活躍!
皆さん各自ストレッチポールで体をリセットします。
それでも取りきれない細かい筋肉の疲労を、トレーナーがストレッチやマッサージでケアします。
セルフコンディショニング(自分の体を自分で整える)×専門家のケアで、体の状態はパーフェクト!このような登山イベントは他にはないものではないでしょうか。
こうしてメンバーは、深夜2時前に頂上に向けて出発しました。
日の出時間に間に合うための、真っ暗ななかでの登山。山頂付近は、0度近い気温に雨と雪で、簡単なコンディションではありませんでしたが、なんと全員が登頂に成功しました!
全員で記念にパチリ。ストレッチポールとひめトレ見えますか?
山頂でのストレッチポールも
参加者からは、
「足に不安があり、登頂、下山とできるか自信がありませんでしたが、トレーナーの皆様のサポートや応援で達成できました!」
「めったにできない経験ができ、一生の思い出に残る2日間でした」
「正しい歩き方や体の使い方を教えてもらい、楽に登ることができました」
というようなコメントがありました。
最後のコメントに代表されるように、登山は「登る」という同じ動きを繰り返します。
姿勢や、コアの筋肉が使えていない状態で登ると、最初は何も問題はなくても蓄積された疲労で体に痛みが出てしまいます。
例えば、猫背でとぼとぼ歩くと、膝が前に出るような歩き方になります。
すると、太ももの前がパンパンに張って、膝にも負担がかかります。
これを、姿勢をまっすぐにした状態で、股関節をしっかりと動かすと、お尻の筋肉が使われ、膝には負担がかかりにくくなります。
また気をつけなければならないのは、下りです。一歩一歩降りるときに内臓の重さと振動が骨盤の底の筋肉(骨盤底筋群)にかかり、そこの筋の働きが鈍くなっていく可能性があります。この骨盤底筋が働かないと、足を着いたときに膝が内側に入りやすく、これもまた膝に負担がかかりやすくなります。
普段からひめトレを使い、骨盤底筋を働きやすい状態にキープしておくと、負担のかかりやすい下山でも、膝や腰への負担を減らして降りてこられます。
富士山未経験の参加者の方には、このような知識をトレーナーさんが伝えています。
ちょっとした意識、トレーニングで、結果は変わってきます。
普段歩く際にも意識してみると不調の予防に繋がり、また、このような登山のときに実感として表れるのではないでしょうか。
主催者の方は来年もこのイベントを企画しています。
イベントレポートの最新記事一覧