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「体感から気づきを引き出すプログラムデザインを」今関礼章さんインタビュー

コアコントレーナーの現場での姿をレポートするシリーズ。

今回は静岡県を訪れました。JR三島駅よりバスで20分のところにある「清泉クリニック整形外科」で理学療法士として働く今関礼章さんへインタビューを行いました。

今関さんのクライアントは第一線で活躍するアスリートからお年寄りまで多岐に渡ります。治療家としてどのようにクライアントと向き合い、どのような運動処方を行っているのでしょうか?

今回は、治療現場を訪問し、コアコンへの想いをインタビューしました。

※インタビューの詳細を動画にてご紹介しております。併せてご覧下さい。

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高校時代所属していたバスケットボール部で後輩がACL損傷(前十字靭帯損傷)した時、「何か力になれないか」と思ったことがきっかけで理学療法士になった今関さん。現在は院内にある2部門で仕事をされています。

「主な現場は、院内にあるリハビリ室と理学療法評価室での活動になります。理学療法評価室では、理学療法士が初診の方に対して、写真(レントゲン)だけでは説明しきれない、体の痛みやしびれなどの機能的な問題から出ている症状に対して説明を行います。

そこで、今後の方針やリハビリの流れなどをクライアントへ伝えています。リハビリ室では、初診後のリハビリで状態が安定していない方や難治性の患者様を中心に担当し、ストレッチポール®を活用したエクササイズや、コアコンの考え方を元に骨盤底筋群を意識した体幹安定の運動処方を患者様の状態に合わせて提案しています。」

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リハビリ室では、難治性の患者様を見ることが多いという今関さん、今回取材させていただいたクライアントも初診時は一人で歩くことができなかったそうです。歩行運動前にストレッチポールを活用されていましたが、コアコンとの出会いはなにがきっかけだったのでしょうか。

「清泉クリニックで患者様の運動療法の指導をするため、大森先生※が来院されていて、私も一緒に運動療法を学ばせていただきました。
JCCAマスタートレーナー大森大さん

その後、大森先生のスタジオで行われたベーシックセブンセミナーを受講した時、ストレッチポール®の凄さを体験したんです。ベーシックセブン後にストレッチポール®から降りた時、「なんじゃこりゃ!すごいぞ!」と感じ、同時に「これはいける!」と確信しました。

何より、クライアントありきの体感を重視することに、とても衝撃を受けました。

コアコンと出会うまでは、筋力や可動域の変化など、解剖学的な変化がリハビリのゴールでした。しかし、コアコンを学び進めていくうちに患者様自身が体感するコンテンツやセッションの進め方などがとても現場で役立ち、「コアコンすごいな」と思いました。

実際にコアコンを学び始めてからは、患者様の反応もよく、モチベーションも引き出しやすくなったので、指導がしやすくなりました。 」

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最後に今後の活動についてもお話いただきました。

「今まで通り、現場で患者さんのコンディショニングに携わりながら、研究にも挑戦していきたいと思っています。現在の理学療法士の研究のデザインなどを根本から見直し、諸外国で導入されているようなクライアントに反映しやすい障害分類の形で研究報告をする活動をしていきたいと考えています。

その第一歩として、現在、脊柱の機能障害に対する予防プログラムの作成に取り組んでいます。これはアライメントから原因を三つの分類にわけ、各分類にフィットした運動処方を行うものです。このプログラムをきっかけに患者様ご自身の体や生活習慣に気づきを持ってもらい、地域に根付くプログラムとして健康づくりに貢献できるようこれからも努力していきたいと思います。」

-trainer profile 今関礼章 Noriaki Imazeki-

imazeki-prof

Spine Dynamics療法上級認定セラピスト。専門学校卒業後、清泉クリニック整形外科に理学療法士として入社。院でのリハビリ・コンディショニングを行う傍ら、スポーツ障害予防の指導者として、チームへ帯同。現在は、脊椎の機能障害に対する予防プログラムの作成に携わり、理学療法士の研究デザインの刷新、クライアントありきの研究発表を目指し、力を注ぐ。